「偏愛マーケットとは?」を偏愛めに語る

「偏愛マーケットとは?」を偏愛めに語る

8月24日(土)に、ビーンズ阿佐ヶ谷にて、二回目が開催されることとなった「偏愛マーケット」。 出店者募集も始まり、いよいよ間近という感じになってまいりました。 が、「そもそも偏愛マーケットってなんなのよ?」って方もたくさんいるのではないかと思ったエンジンズメンバーが、偏愛マーケットについてちょろちょろっと(偏愛めに)語っていきたいと思います。

偏愛マーケットとは?

偏愛マーケットは、「好き過ぎてたまらない」偏愛対象をもつ出店者が、自分の興味津々なモノやことがらを、展示やグッズのカタチにして、それのもつよさや楽しさ、おもしろさを、自分以外の人とも分かち合い、楽しみ、笑い合おうというイベントです。

偏愛ってなんだろう?

「偏愛」を辞書で調べると、「特定な人やモノだけを偏って愛すること」というような意味が出てきます。 本来ならば、平等に愛さなければならないものがある中で、特定のモノだけに肩入れしているニュアンスがあるためか、あまりいい印象がない言葉としてとらえている方もいらっしゃるかもしれません。 でも現代、これだけ色々な暮らし方をする人がいて、沢山のものごとに囲まれて生活していると、興味をもったり、好きになったりできることって、星の数ほどにあると思うのです。その中で、自分だけで日々気にすることができることがらって、ほんの上澄みほど。 「偏愛」という切り口で、世に沢山あるものごとの中から「特にこれが好きなんです」って表明することは、自分以外の人に、こんな面白くて、素敵なことがあるんだって知ってもらう、いいきっかけになるはずです。

出店してくれる偏愛の人が、イベントの雰囲気になる

偏愛マーケットを開催するために、勉強を兼ねて、昨年度からいろんな人の、たくさんの「好き」っぷりを見聞きしてきたエンジンズですが、基本的に「好きに貴賎や優劣なし」という考えでおります。 個々人の好きなものごとに対する気持ちは、どんなものにも、それぞれの熱量や尊さを感じてきました。 なので、本当のことをいえば、応募があれば全員出店してもらいたいという気持ちすらあるのですが、スペースや管理の都合上、出店していただける方の数は限られています。 出店者の数が限られた中で、来てくれた方に「偏愛」という考え方の面白さや、素晴らしさを伝えたいという気持ちから、このイベントが、より魅力的に見えるようにという思いで、「こんな人に出店してもらいたいな」という考えをお伝えしていきますね。 ①レアさ、目の付けどころのよさ 偏愛対象のレアさ(みんなが全然知らない、そんな面白いものがあるんだ!)ということも勿論なのですが、普段沢山の人が目にしているはずなのに、そこまで強く関心をもっていないものごとに、独自の楽しみ方を見出している方がいら っしゃったら、ぜひ発表してもらいたいのです。 好きなものがいっぱいあると、その分だけ世界が楽しくなります。 偏愛のよさとは、世界の楽しみ方を増やすことだと思っていますので、「みんなが気づいていない楽しいことを知っているよ」という方には、ぜひその魅力をアピールしてもらえたら。 ②プレゼン力 自分が好きなもののよさを、人に「楽しく、わかりやすく」伝えたいという気持ちと、「好きになってもらうための工夫」は、偏愛マーケットが大切にしているところです。 本来「好き」というのは、極めて個人的な気持ちだと思うのですが、それをあえて人目にさらして、売るのが偏愛マーケット。 ついほとばしってしまいがちな、好きという気持ちを、お客さんが受け取りやすいような言葉に変えたり、グッズに変えたりして、他の人にも面白い、楽しいと感じてもらえるやり取りは、とてもハッピーに感じます。 ③愛情の「冷静と情熱のあいだ」 何よりも大切で、これがなくては始まらないのは、好きなものへの熱い愛情です。 「どれぐらい好きか」 「どんなところが好きか」 「ほかに同じものを好きな人がいても、“自分の愛の方が強い“と思う理由」 などなど、これが好きということにかけては、他にひけをとらないぞ! という情熱が語れる方は、はっきり言って、それだけで出店者の資格有り! ……なはず。 と、同時に、自分がそれを好きってことに対して、ちょっとクールに俯瞰できるような気持ちも、「好き」を人に広めるためには、大切なことだと思います。 何かを好きになって入れ込んでいる姿って、そうでない人から見ると、「なんでそんなに好きなんだろうなあ」っていう不思議さから、だいぶ面白くって、ちょっと怖いものなのだと思います(だからこそ尊くも感じられるのだと思うのですが)。 「好き」への熱い気持ちを大切にしながら、「でもこんなに、これを好きになっちゃってる自分って、今ちょっと面白くなっちゃってるぞ」みたいな、自分で自分の状態を笑えるくらいの感じで、「好き」の外側にいるお客さんにも寄り添ってもらえると、みんなが楽しめるイベントになると考えています。 偏愛マーケットは、出店者の醸し出す偏愛のカタチが、そのまま会場の雰囲気に繋がるイベントだと考えています。 偏愛マーケットの目指すところをお伝えするうえで、どんな人に出てもらいたいか? を共有することが大切だなと思い、色々と書いてしまいました。全然ちょろちょろっとになっていない……。 出店者の持っている「好き」を一緒に伝えられる、いいイベントを作りたいと考えています。

偏愛マーケットに興味がある! という方は……

ここまで読んで、「偏愛マーケットに出店したい!」という方は、ぜひエントリーをお願いいたします。募集概要をご確認のうえ、お問い合わせください。 現時点で「偏愛マーケットに出てみたいけれど、何を売ったらいいのかな?」という方もいらっしゃるのではないかと思います。が、そういう方こそ大歓迎です! 偏愛をお聞きし、どんなカタチでマーケットに出そうか? など、エンジンズがサポートします。「具体的にどうやって??」というそこのあなた! ご安心を。 「出店相談会」を開催しますので、まずはぜひ相談にいらしてくださいね! エンジンズメンバーが一緒に考えます。 また、「出店はしないけれど、偏愛に興味がある」という方も、一緒にイベントを盛り上げてくれる実行委員を募集しています。こちらも参加者を募集していますので、ぜひお申込みくださいませ。

「偏愛マーケット出店相談会」

日時/7月8日(月)19:00〜22:00 場所/阿佐ヶ谷エンジンズ事務局(阿佐ケ谷駅から徒歩3分。相談会にご参加の方 に、メールの返信にて住所をお伝えいたします) 申込/相談会への参加をご希望の方は、阿佐ヶ谷エンジンズのメールからお申し込みください。 メールには、 ・お名前、連絡先(電話番号) ・出店を考えている偏愛の内容や、「出店するとしたらこんなことをしてみたい」などの内容を、簡単でいい ので書き添えてください。

「偏愛マーケット実行委員会キックオフ」

*出店相談会と同時開催 *こちらも参加をご希望の方は、メールからお申し込みください。 連絡先は→ enjins@asagaya.tokyo まで! 出店するための売り物や展示内容は、偏愛をみんなと共有するために、とても大事な要素ではありますが、偏愛をもっているということがまず出店の第一歩です。 売り物や展示について迷っている方も、相談会への参加を検討していただけたらと思います。 エンジンズブログでは、今後も偏愛マーケットに向けて、前回のイベント出店者からの感想や応援コメントなど、偏愛マーケットのことがわかる記事をアップしていく予定です。 今後もぜひチェックのほど、よろしくお願いいたします。

執筆 乙川貴絵